冷酷な丘

C・J・ボックス、講談社文庫。大好きなシリーズで、いつものようにまったく悪くはないのだけれど、結末がちょっと気に入らない。家族にこういう人物を作ってしまっていいのだろうか。それにラストシーンは、あまりにも「待て次号!」になっているような。

ジョーはいまだに宣誓と義務を信じ、無垢を信じ、正義を遂行する法律を信じているようだ。そうではないとジョーが悟る日が来るとしたら、そのときネイトはその場にいたくはなかった。無残なことになるはずだからだ。

次作はネイトの本だとしても、シリーズのなかでいつかこれが書かれるのでしょうね。