2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

Montreal, Canada

国際契約関係の仕事について、初めて出張した場所。現地の会合出席者全員がフランス語と英語のバイリンガルで、本当にびっくりしたときにはどちらのことばになるの、なんてお決まりのジョークが交わされていた。郊外のフレンチ・レストランに連れていっても…

アーノンクールのドン・ジョヴァンニ

これも最近購入。「ドン・ジョヴァンニには40のテンポがある」とアーノンクール自身が言っているとおり、隅々にまで行き渡ったコントロールの快感がある。弦の響きもふくよか。個人的には、第1幕の終わりはもう少し流麗にいきたいところだけれど、地獄落…

ライフ・ストーリー

20年ほどまえにいわゆる「ワールド・ミュージック」が注目されたころの代表格、ディック・リー。この人の音楽は線が太い。デビュー曲「ライフ・ストーリー」のコード進行の妙は、ドゥービー・ブラザーズのWhat a Fool Believes、荒井由実の「中央フリーウ…

馬頭刈山

武蔵五日市〜千足バス停〜天狗滝〜つづら岩〜馬頭刈山〜高明山〜軍道バス停〜瀬音の湯〜武蔵五日市。天気もよく、富士山も見えて快適な山歩き。檜原では小学生が遠足で登るというが、いやなかなか登りでがあります。瀬音の湯は、泉質もさることながら、湯上…

ビューティ

坂本龍一の音楽にのめりこんでいた時期がある。なかでもこれは何度聴いたことだろう。バーバーのアダージオも西洋音楽を解体しつつ、かつ美しいが、ちんさぐの花で三線の奥から立ち上がってくる和音の美しさは、とてもことばで言い表せないほどです。

Port Douglas

グレート・バリア・リーフの玄関口。ケアンズよりこぢんまりしていて、浜辺が美しい。レストランも充実。ところが、滞在中は残念ながら連日雨模様で、いっしょにいたアメリカ人と部屋でトランプばかりしていた。もちろんシュノーケリングはしました。熱帯雨…

ケルン・コンサート

最初の曲ももちろんすばらしいが、パート2Cがなかったらいまの自分はなかっただろうと思われるほど。コンサートにも何度か足を運んだけれど、ケルンほどの名演はなかったように思う。これを生で聴いた人たちのまえには、どんな景色が広がったのだろう。

Canterbury, UK

地元の大学に留学していた会社の先輩を訪ねたのはいつだったか。海岸が絵に描いたように美しかった記憶がある。そのあとスコットランドのネス湖まで足を伸ばした。伸ばしすぎです。

後宮からの逃走

モーツァルト30代の傑作群の影に隠れがちだが、ショルティ、ウィーン・フィルのこれはまちがいなく名盤で、グルベローヴァのコンスタンツェが絶品。第2幕最初のブロンデのアリアは、モーツァルトのなかでも大好きなアリアのひとつ。そのあとのコンスタン…

Routeburn Track

山岳ガイドと行く、ニュージーランド南島のトレッキング。日本の山と同じように水が多く、よって緑が豊富で、じつに気持ちがいい。宿泊小屋は清潔で、シャワーまでついていた。keaという大きな緑のオウムが人になついている。この地にはめずらしく、3日連続…

ドン・ジョヴァンニ

墓に持って入りたいオペラのひとつ。ことに第1幕の終わりにかけてはモーツァルトらしさが横溢していて、幸せなことこの上なし。聴いた回数が多いのはベーム、フルトヴェングラーだけれど、カラヤン最晩年のこれは、巨匠が生涯振りに振ってたどり着いた境地…

Sankt Gertruds Kloster

仕事でつき合ったデンマーク人はみんな「大人」で、気配りが細やかだった。頭もいいが、ときに大胆に行動する人たちだった。コペンハーゲンに出張したときに、そんな彼らに紹介された店がここ。店名は忘れていたけれど、元修道院ということと、洞窟を思わせ…

ポゴレリチのスカルラッティ

ピアニストと言えば、ポゴレリチを忘れるわけにはいかない。「夜のガスパール」や「展覧会の絵」の完成度にも感心しきりだが、驚きの度合いで言えば、スカルラッティのCDが並はずれていた。硬質で、明るくて、軽やかで、見事に粒のそろった水晶のような音…

雪岳山

いちばん数多く訪れた国は韓国。出張半分、自腹半分で。なかでも忘れられないのは、友人ふたりと行ったソラクサン(雪岳山)です。ソウルからソクチョ(束草)、ソクチョからバスでソラクサンの麓、そのあとまたバスでオセクオンチョン(五色温泉)に寄って…

Portrait in Jazz

言わずと知れたビル・エヴァンスの名盤ですが、久しぶりに聴くと、ラファロがやはり際立っている。各コードのベース音を弾くというより、メロディを奏でていて、とりわけテンポが速めの曲でポリフォニー的。それがエヴァンスの深い和音と、じつにしっくりく…

センチメンタルな旅・冬の旅

いま生きている日本人に「天才」がふたりいると思っていて、ひとりは矢野顕子、もうひとりは荒木経惟だ。これはいまだに心揺さぶられる1冊。古今東西、人の死をこれほど切実かつ的確にとらえて昇華した作品にはめったに出会えない。個を突きつめれば一般性…

Hotel Königshof Bonn

ライン川沿いの小さなホテル。一度出張で滞在し、その仕事が終わったあと、部屋である本を懸命に訳した懐かしい思い出がある。その本がきっかけで、自由業の道を選ぶことになった。http://www.hotel-koenigshof-bonn.de/ジョン・ル・カレのAbsolute Friends…