2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

今日から地球人

マット・ヘイグ、ハヤカワ文庫。いい話。ジョークも冴えてます。

メンタリスト シーズン5

まあ、いつもどおりの展開。安定して愉しめるということでもあるのですが。

アルゲリッチ 私こそ、音楽!

音楽は聴くものであって、説明するものじゃないでしょ、とアルゲリッチは言う。それは彼女の人生全般に言えることではないか。アルゼンチンを離れた理由、母との確執、三人三様の娘たちとの関係。何を説明しようとしても途中で表現することばがなくなる。想…

街への鍵

ルース・レンデル、早川書房。さすが全体的にすばらしい。静かななかにも張りつめるサスペンス。骨髄移植のドナーになった主人公メアリをめぐる物語はよくできている(とくに乱暴者の元恋人からの贈り物以降)。一時的な浮浪者ローマンと、犬の散歩者ビーン…

第219回柳家小三治一門会@府中の森芸術劇場ふるさとホール

柳家一琴「牛ほめ」、柳家禽太夫「蛙茶番」、柳家〆治「池田大助」、柳家はん治「皆で老いてる唐獅子牡丹」、柳家小三治「粗忽長屋」。〆治がいろいろ演じ分けてうまいところを見せた。はん治の現代物も愉しい。小三治クラスになると、観客の心の準備ができ…

シブミ

トレヴェニアン、ハヤカワ文庫。岸川将軍と新潟県加治川の桜を見にいく件はあまりにも美しく切ない。日本文化やアメリカ文化に対する批評もまったく古びていない。なぜあえてニコライ・ヘルの暗殺者としての絶頂期を描かなかったのかに興味がある(それがの…