2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

終りなき夜に生れつく

アガサ・クリスティー、早川書房。途中まで、わりとふつうの話ではないかと思っていたが、大まちがい。驚きが待っていた。同じトリックの超有名作より大人の味。「ダーク」クリスティーが横溢する名作です。

The Mentalist

はまっていると言ってよろしかろうと思う。 最初はちょっと極端なキャラクターの色分けと、捜査の進展がやたら速いこと(容疑者特定などパソコンでほんの数秒)に驚いたが、シーズン1の第16話『血眼』(どういうタイトル?)と第17話『狙われたカーネリアン…

キャサリン・カーの終わりなき旅

トマス・H・クック、早川書房。この作家の小説には「静かな推進力」がそなわっていて、それが読書の喜びを与えてくれるのだが、本作にはあまりそれが感じられなかった。理由は不明。個人的にはローラ・フェイ〜のほうが愉しめた。

春にして君を離れ

アガサ・クリスティー、ハヤカワ文庫。傑作です。クリスティー観が完全に変わった。なんと冷たい視線だろう。それもどっしりとした、氷山のような冷たさ。恐るべき作家。