2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

赤い橋の殺人

バルバラ、光文社古典新訳文庫。なるほど『罪と罰』を思わせる内容。最初はとっつきにくいけれど、子供の顔が死者に似ているあたりから佳境に入り、犯人の告白でたっぷり読ませる。推理小説の嚆矢としても貴重なのか。

The Mentalist The Fourth Season

第1話の結論はありえないだろうと思う。正当防衛の要件も満たさないのではないか。などと余計なことを考えたせいで、前途に少し不安を感じたが、レベルの高さは保っていた。個別のエピソードでよくできていたのは、第21話のゲイ・キャバレーの回(アガサ・ク…

コラプティオ

真山仁、文春文庫。ここまで正確に未来を予言すると、それだけでエンターテインメントになるのですね。いまの政治と重なる部分があまりにも多い。アフリカの「赤い」砂と苛烈な環境も強く印象に残った。