2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シューベルト交響曲第9番《グレイト》

ケンペ、ミュンヘン・フィル。たいへん生き生きした演奏。想像をはるかに超えた。まろやかな生の音が伝わってくる感じでした。同録のメタモルフォーゼンに関しては、やはりカラヤンのほうが美しいかな。オケのカラーもあるでしょう。

ハリー・クバート事件

ジョエル・ディケール、東京創元社。よくできている。

R・シュトラウス「ばらの騎士」

クライバー盤のほうが全体に温度が高い(熱い)けれど、カラヤン盤はしなやかで美しく、シュヴァルツコップの元帥夫人はやはりすばらしい。第1幕のモノローグはもちろん、最後の三重唱にも聞き惚れた。でも私的にはゾフィーはどうしてもルチア・ポップです。

養鶏場の殺人/火口箱

ミネット・ウォルターズ、創元推理文庫。火口箱もよくできているが、個人的には養鶏場のほうが好み。クリスティーの『春にして君を離れ』を想起させる、主人公を突き放すような「作者の悪意」を感じます。最後の作者コメントも含蓄があってよろしいかと。

ブルックナー交響曲第4番、第9番

カラヤン、ベルリンフィル。カラヤンの流れでブルックナーも聞いてみた。よい。第4番の第1楽章で高音のバイオリンが上から降ってくる感じとか、新鮮。第9番は大好きな曲だが、始まってほんの1分ほどでブルックナーの巡航高度までぐーっと持っていかなけ…

Karajan: Haydn - Mozart - Schubert

モーツァルトは総じてテンポが速めで、しかし緩徐楽章(とくにメヌエット)は遅め。意外によかったのが第40番。第1楽章などオケがよく鳴っている。当たりまえか。第41番はモーツァルトの交響曲のなかでいちばん好きなのだが(まあその日の気分にもよるけれ…