2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

種の起源

チョン・ユジョン、早川書房。新体験の「先の読めなさ」だった。悪の誕生を描きたかったのはわかるが、やや現実味に欠けるのでは? 家のなかなど、そんなに簡単に片づけられるものでしょうか。ある種のファンタジーと考えればいいのかもしれない。

アジョシ

イ・ジョンボム監督、ウォンビン、キム・セロン、タナーヨング・ウォンタクーン。「おじさん」というタイトルからは想像もつかない内容。悪役が麻薬と臓器売買の組織という過剰さも韓国ならではか。広くてやたらと清潔な部屋に椅子に縛られた男がいて、鉈と…

The Groote Park Murder

F・W・クロフツ。邦題は『フローテ公園の殺人』。南アフリカとスコットランドのそれぞれで刑事が活動するところや、アリバイ崩しなど、ミニ『樽』の様相。途中から犯人の見当はつくが、最後の部分は読めなかった。フレンチ警部登場前の佳作です。

ガットショット・ストレート

ルー・バーニー、イースト・プレス。これはかなりできがいいコンゲーム。エルモア・レナードふうだけれど、個人的にはレナードより好み。人物造形がよく、プロットは先が読めず、たとえばパナマにいる大物が例のものを欲しがる理由など、細部の書きこみにも…

グッド・バッド・ウィアード

キム・ジウン監督、ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ウソン。他愛もないウェスタンふう活劇。取り柄は3人がはまり役だったことと、最後のしつこいぐらいの追跡シーン。しかしこのロケ地はどこでしょう。