2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

The Night Of

スティーブン・ザイリアン監督、リズ・アーメッド、ジョン・タトゥーロ、ビル・キャンプ。これもHBOのたいへんよくできたドラマ。扇情的な事件だが、被写界深度の浅いカメラワークで物語は淡々と進む。場面の省略や切り取り方にも工夫が感じられた。ライカー…

ブルーバード、ブルーバード

アッティカ・ロック、早川書房。いかにもデニス・ルヘインが推しそうな作家、作風。前半なかなか進まないのがやや難か。血のつながりなどがわかりはじめてからは、どんどん読ませる。バイユー=ルイジアナ州というイメージでしたが、テキサスにもあるのです…

拳銃使いの娘

ジョーダン・ハーパー、早川書房。なるほど『メンタリスト』の脚本家ですか。絵になるシーンが多いのもうなずける。ギャングの事情にくわしすぎるシャーロットなど、気になる点はなきにしもあらずだけど、「敵から逃げる」という一点集中型のプロットは魅力…

ボヘミアン・ラプソディ

ブライアン・シンガー監督、ラミ・マレック、ルーシー・ボーイントン、アレン・リーチ、アーロン・マカスカー。映画上の脚色ももちろんあるが、非常によくできた話。ラストのライブエイドはもちろん感動的だが、いちばん泣けたのは、フレディが、電話帳の何…

戦友の恋

大島真寿美、角川書店。これは名作。とくに表題作と、最後の「遙か」が秀逸。キャラクターの出し入れがうまく、短篇連作はこうして書くのかと納得した。幼なじみを「私の初恋の人」と書いたきり(「かわいい娘」)、あとは好きのひと言も書かないのがハード…

白墨人形

C・J・チューダー、文藝春秋社。雰囲気はいいのですが。このラストは厳しい。少年たちは出てくるけれど、あまりキングに似ているとは思いませんでした。