2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

彼女のいない飛行機

ミシェル・ビュッシ、集英社文庫。作りすぎ(偶然要素多すぎ)という気はするけれども、リーダビリティは抜群。日本語タイトルは原題どおりですが、もう少しなんとかならなかったものか。いいのをつければ、セールス的にはアレックスに近づけたかという気も…

素晴らしきソリボ

パトリック・シャモワゾー、河出書房新社。カリブ海のマルティニークの作家で、クレオール語も駆使した物語。日本翻訳大賞受賞作。ひとりの「語り部」の死にまつわるドタバタ喜劇という趣(現地ならではの比喩が愉しい)だが、詩に近いところもあり(とくに…