ブルース・リウ@所沢ミューズ

リゲティ ピアノ練習曲集第1巻第4番〈ファンファーレ〉

ベートーヴェン ピアノソナタ第14番 Op. 27-2《月光》

ショパン ノクターン第7番 Op. 27-1、第8番 Op. 27-2

ラヴェル 道化師の朝の歌(《鏡》より第4曲)

ドビュッシー 夢

ベートーヴェン ピアノソナタ第21番 Op. 53《ワルトシュタイン》

モンポウ 「月の光」によるグロッサ

アルベニス 《イベリア》第1巻第2曲〈港〉(エル・プエルト)

リスト スペイン狂詩曲

(アンコール)

ショパン Op. 25-1(エオリアンハープ)

チャイコフスキー/ワイルド編 《白鳥の湖》より「4羽の白鳥の踊り」

バッハ フランス組曲第5番

 

ベートーヴェンは予想どおり「軽快」寄り。ちょっとショパン的なルバートも入っていて、もう少しインテンポでもいいかなと。しかしワルトシュタイン第3楽章は非常に美しかった。そこからはもう独壇場で、リストは本当に啞然とするほどのテクニック。弱音の速弾きがとくに清冽ですばらしい。白鳥の湖の超絶技巧曲は、手が不思議な動き方をしていた。リストの速いところとはまたちがう、特殊な跳び方なのだろうか。

とはいえ、いちばん心に沁みたのは最後のフランス組曲全曲でした。

 

死刑台のエレベーター

ルイ・マル監督、モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー。ヒッチコック的「偶然のすれちがい」を利用したストーリー。それなりに愉しめるが、ここまでの完全犯罪を企む人が侵入に用いたロープを取り忘れたりするだろうか、最後の愛人ふたりの写真は誰が撮ったのか、など素朴な疑問は残る。マイルス・デイヴィスのトランペットはいい。

 

12人の怒れる男

シドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ、マーティン・バルサム、エドワード・ビンズ。ひとつの部屋のなかで議論しているだけなのに、まったく飽きさせない。役者の名演技にもよるのだろう。唯一ピンとこなかったのは、スラムの住民に対する偏見丸出しの男がみなに背を向けられる下の場面。

英語の台詞も確認したけれど、こういう偏見はよくあるし、ここまでの反応を引き起こすものかと。時代的な背景もあるんですかね。

 

七人の侍

黒澤明監督、志村喬、三船敏郎、千秋実。言わずと知れた名作。菊千代と百姓たちのやりとりなど、いま観るとベタな感じはするが、当時はキャラクターとして斬新だったのかもしれない。しかし武士の皆さんは走るのが速い。そこだけ早送りかと思いました。

見知らぬ乗客

ヒッチコック監督、ファリー・グレンジャー、ロバート・ウォーカー。これはヒッチコック作品のなかでもかなり冴えている。悪役のじわじわ迫る狂気がすばらしい(デニス・ルヘインの『ザ・ドロップ』を思い出したり)。映像的にも、テニスの試合中に観客席でひとりだけ顔を固定している悪役や、眼鏡に映る犯行場面、最後の回転木馬での対決など、見どころがたくさん。しかしこの回転木馬は高速すぎw