2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

学長式辞

すばらしい。 http://www.kcua.ac.jp/information/?mp=72926

未成年

イアン・マキューアン、新潮社。文句なしに愉しめた。初めてマキューアンと波長が合った気がしてうれしい。主人公は高等法院の初老の女性裁判長。ものみの塔の信者で輸血を拒む若者の裁判を担当し……。同時に主人公が結婚の危機を迎えているというのが大筋だ…

悲しみのイレーヌ

ピエール・ルメートル、文春文庫。いやたしかによくできたページターナーではあるんですが、そういうことのために、こんなに手のこんだ(しかも非道い)ことをするかなあと。ほかの読んだかたの意見を聞いても……やはり犯人の動機がよくわかりません。リアリ…

ゼロ以下の死

C・J・ボックス、講談社文庫。いつも安心して愉しめるシリーズ。そういう動機でここまでやるかという疑問はあるものの、鷹匠ネイトがバイクを駆る大活躍。奥様がたも大満足でしょう。

霜の降りる前に

ヘニング・マンケル、創元推理文庫。何年あいだがあこうと、すっと入っていける。昨年亡くなったのが本当に残念。 この作家の美点のひとつは、細部の作りこみだろう。たとえば、クラシック音楽をポップスにするのではなく、ポップスをクラシックに作り直して…