悲しみのイレーヌ

ピエール・ルメートル、文春文庫。いやたしかによくできたページターナーではあるんですが、そういうことのために、こんなに手のこんだ(しかも非道い)ことをするかなあと。ほかの読んだかたの意見を聞いても……やはり犯人の動機がよくわかりません。リアリティを求めるほうが悪いのか。そういえば『チャイルド44』でも同じことを思ったのでした(あれはあれでいい作品だけど)。