フランス人はイギリス人を「長篇小説の国」と呼ぶ。長篇小説発祥の地であることに敬意を表してである。しかしイギリスには、長篇小説と同じくらゐに、書かれ、読まれ、重んじられ、発達してゐる文学形式があつて、それは伝記。『蝶々は誰からの手紙』丸谷才一
ブライアン・エヴンソン、新潮社。厭な話ばかりなのにやめられない。表題作、ダップルグリム、スレイデン・スーツ、タパデーラ、グロットー、アンスカン・ハウスなどはとくに秀逸。グロットーは、筒井康隆『熊の木本線』をさらに怖ろしくしたような話。
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