2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ロケットマン

デクスター・フレッチャー監督、タロン・エジャートン。受ける印象が『ボヘミアン・ラプソディ』とどうしてこうもちがうのだろうと思う。曲をあまり知らないから? 主人公が死なないから? エジャートンがたくましすぎるから? 私の嫌いなクスリをやっている…

ストーンサークルの殺人

M・W・クレイヴン、早川書房。ストーンサークルで焼き殺すという残忍な犯行の動機は昔ながらのあれだが、話の展開はうまいし、ラストのまとめ方も秀逸。シリーズ次作が出たら読もうかなと思います。

ディケンジアン

トニー・ジョーダン脚本・制作総指揮、ハリー・ブラッドピア等監督、スティーヴン・レイ、タペンス・ミドルトン、他。マーレイ殺害事件をバケット警部が捜査するプロットを軸に、ミス・ハヴィシャムとデッドロック夫人の恋愛模様をからめて、脇も数々の登場…

死んだレモン

フィン・ベル、創元推理文庫。デビュー作としてはまずまずなのかもしれない。が、少々気になる点も。そもそも最初の絶体絶命は必要なのか。これを置くなら、続く部分では現在形を控え、過去の回想らしく訳すべきではないか。主人公のキャラクターから考える…

セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人びと

スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ、岩波書店。つまみ食いのような読み方になってしまった。つらい内容もさることながら、時代背景や地理的なことがわかっていないと、誰がどういうことを話しているのかつかめないことが多い。自分の勉強不足ですが。 スタ…

パラサイト 半地下の家族

ポン・ジュノ監督、ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョン、チェ・ウシク。非常によくできている。随所に笑いが仕込まれているのもいい。元お手伝いが戻ってきてからの意外性や、ラストのひねりにも好感。まあ、こんな破壊的な展開にする必要があっ…

天気の子

新海誠監督。メインのテーマは『君の名は。』と同様、純愛だと思う。ただ、ストーリーはこちらのほうがシンプルで、それをどう見るかで評価が分かれそう。映像はたしかに美しいが、背景が実写かと思うほど細かいのに対し、人間の表情などがアニメ的すぎない…

わたしは、ダニエル・ブレイク

ケン・ローチ監督、デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ。シンプルな話だが、最後まで飽きずに見せられるのが監督の手腕か。