2009-12-01から1ヶ月間の記事一覧

三つの棺

さすがカーの代表作。心地よい外連と怪奇趣味。密室講義は、フェル博士が読者に話しかけるメタ・フィクション仕立て。

本の雑誌

年末に大量発生するベストテン企画。もうまったく興味がなくなって、商売柄それではいかんと反省しきりなのだけど、これだけは面白かった。結局、順位などより、誰かが気に入った本について好き勝手しゃべってるのが好きなんですね。

訣別の海

トム・セレック主演のこのドラマシリーズは、配役、脚本、映像、音楽ともよくできていて、パーカーの原作のないオリジナルの回が作られたというのもうなずける。原作のメインプロットはヨットレースがらみの殺人だが、このドラマでは、過去の銀行強盗事件の…

甲斐駒

今夏の思い出。天候はいまひとつだったが、南アルプスの山の深さを堪能。

罪と罰

ドストエフスキー、光文社古典新訳文庫。高校時代に読んだときには、ただもうグロスとしての物語の力に圧倒され、振りまわされ、ぶっ飛ばされた。それは過去に味わったことのない、めくるめくような感覚で、その後まさに取り憑かれたように米川全集を読みあ…

マッケラスのモーツァルト交響曲

交響曲第38〜41番のセット。いずれもノンビブラートで清々しく軽快、かつメリハリの利いた演奏だが、「プラハ」がとくに印象的。第1楽章など空を飛んでいる気分。