2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

マプチェの女

カリル・フェレ、早川書房。力作。中途半端に妥協せず、ぐいぐい押すところに好感。ですが、好みからするとちょっと残酷すぎ。アルゼンチンの事情もよくわかる。これがかの国の実態と考えるべきなのか。

パーフェクト・ストーム

なぜ突然見たくなったのか。こういう話だろうと想像したとおりの話。ラストはちょっと意外だったけれども。

プレイバック

レイモンド・チャンドラー、早川書房。ロバート・B・パーカーはこのマーロウをめざしていたのではないかという気がする。 p. 10 「朝早くから、よくそんなちゃらいことが言えるわね」 p. 24 「そいつはいいね、ヴァーミリア。私の潜在意識はぐっとかき立て…

ミスター・メルセデス

スティーヴン・キング、文藝春秋。キング・テイストはばっちりだけれども、「ミステリー」としては弱いのではなかろうか。しかしキングの健筆にも驚く。

ブエノスアイレス/ブエノスアイレス摂氏零度

ワン・カーウァイ、トニー・レオン、レスリー・チャン。あえて粗い画質にしているのか。画面の切り替えや光の使い方など独特。物語は切なく、トニー・レオンが抜群にうまい。メーキングを見ると、ほとんど脚本も決まらないままブエノスアイレス入りし、レス…

その雪と血を

ジョー・ネスボ、早川書房。かならずしも好きな作家ではないのだけれど、うまい。ノルウェー版ファンタジーふうノワール。

スノーマン

ジョー・ネスボ、集英社文庫。なるほどこういう作家でしたか。ちょっとイアン・ランキンにつうじるものがあるかもしれない。もう少し短くなるといいかもしれませんが。