2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ホテル・ネヴァーシンク

アダム・オファロン・プライス、早川書房。これはすばらしい。裏表紙には「ゴシック・ミステリ」とあるが、ちょっとちがうと思う。キャッツキル山地に立つ豪華ホテルにかかわった一族をめぐる短篇小説集といった味わいか。とくに、オーナーのレンの妻で、父…

ミラクル・クリーク

アンジー・キム、早川書房。高気圧酸素供給による治療、韓国系移民、障害のある子を持つ家庭、不妊治療などをからめた法廷ミステリーだが、なぜかあまり好みではなかった。個人的に、多視点の小説に食傷気味なのかも。

警部ヴィスティング カタリーナ・コード

ヨルン・リーエル・ホルスト、小学館文庫。大きな事件が起きるわけではなく、警部ヴィスティングと、ジャーナリストの娘リーネと、国家犯罪捜査局(クリポス)の捜査官スティレルが3方から容疑者を追うだけの話なのだが、静かな緊張感がすばらしい。

メソッド

パン・ウンジン監督、パク・ソンウン、オ・スンフン、ユン・スンア。ところどころ美しい場面はあるけれど、最後の舞台とか、せっかく役者は熱演しているのだから、もう少し予算をかけて広いところでやればなあと思う。