2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハンニバル・ライジング

トマス・ハリス、新潮文庫。なんだか壮大で華麗な無駄という気がする。バイクで夜の街を疾走する若き日のレクター、というのは斬新な画かもしれないが、彼が「カンニバル」になった経緯もわかったようでわからないし(妹の件だけでこれほどのメタモルフォー…

紙の動物園

ケン・リュウ、早川書房。表題作はすばらしい。作家の素質もすばらしいと思うけれども、結局自分は地球号とかメカ狐的なものにどう反応していいかわからないのだと思う。慣れていないのか、いわゆるSFに向いていないのか。

強襲

フェリックス・フランシス、イースト・プレス。息子が堂々とあとを引き継いだ競馬シリーズ。訳も随所で菊池さんを髣髴とさせ、すばらしい。最後の馬に乗る場面では思わず熱くなる。トムリンスン主任警部や調教師のジャンなど、もうちょっと主人公との関係を…