2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ダ・フォース

ドン・ウィンズロウ、ハーパーコリンズ。いろいろ言いたいことはあったのだが(やはり長いとか、堕ちていくのがつらすぎるとか、東江さんならどう訳すかと考えてしまうとか)、最後の章ですべて吹っ飛ばされた。すさまじい熱量。『倒錯の舞踏』、『ダメージ…

海街diary/そして父になる

海街のほうは、これだけ美しい4姉妹がひとところに住んでいるというその点だけが、リアルさに欠ける。あとは映像の雰囲気もたいへんいい。そして父もよくできていると思うけれど、主人公の父親だけがちょっとステレオタイプか。いずれにせよ、2作とも、基礎…

緑のマント/39階段

ジョン・バカン、創元推理文庫。『緑のマント』は、スパイ小説というより冒険小説。そもそもどういうミッションなのかつかみにくいし、移動中の地名が多くて困るが、人物造形はくっきりしていて、中心人物4人の強みがそれぞれ発揮されるところが愉しい。要す…

ゲーム・オブ・スローンズ 第五章

いつ誰が死ぬかわからないのが、このドラマの最大の特徴だと思いますが、ああこれはないよなという感じのシリーズ結末。

ゲーム・オブ・スローンズ 第四章

ティリオンの裁判のあたりからがぜんおもしろくなった。

ゲーム・オブ・スローンズ 第三章

どうなるスターク家という感じ。

アルテミス

アンディ・ウィアー、早川書房。これはよくできている。今年のベストワンにしてもいい。『火星の人』と同じく、主人公が超前向きなのがいい。訳もほかとは「ちがう」感じ。

乗客ナンバー23の消失

セバスチャン・フィツェック、文藝春秋。いやこれは先が読めませんよ、まちがいなく。ですが、ツイストのためのツイストは個人的にはもう関心外。これだけの規模の豪華客船なのに、ドイツ人ばかり出てくるのもどうかと思う。ヘニング・マンケルだったらもっ…

そしてミランダを殺す

ピーター・スワンソン、創元推理文庫。今年は読書のはずれが少ない。これも予想外の展開が売りで、悪くない。語り手がXXするのはルール違反という意見はありそうだけど。