乗客ナンバー23の消失

セバスチャン・フィツェック、文藝春秋。いやこれは先が読めませんよ、まちがいなく。ですが、ツイストのためのツイストは個人的にはもう関心外。これだけの規模の豪華客船なのに、ドイツ人ばかり出てくるのもどうかと思う。ヘニング・マンケルだったらもっとインターナショナルに書くだろうし、ジョン・アーヴィングだったら人種のるつぼのような船になるにちがいない。