2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

パチンコ

ミン・ジン・リー、文藝春秋社。4世代にわたる在日コリアンの家族の物語。驚くほどすらすらと読めて、ドラマチックなのだが(たしかに朝ドラふう)、少しきれいすぎないかという不満は残る。たとえば、獅子文六の『大番』や宮本輝の流転の海シリーズのような…

TRUE DETECTIVE

ニック・ピゾラット原案、マシュー・マコノヒー、ウディ・ハレルソン。定型といえば定型だけれど、非常によくできた脚本。ルイジアナ州の美しい映像。バイユーの雰囲気もよくわかる。マコノヒーの鬼気迫る演技も。

弁護士ダニエル・ローリンズ

ヴィクター・メソス、早川書房。飲んだくれの女性弁護士が主人公だけれど、読後感爽やかな1冊。

万引き家族

是枝監督の探究する「家族」のひとつの極限だと思うけれど、これは1本の枝の先であり、太い幹はもっと別のところにあってほしいと勝手に願う。惹かれる台詞や役者の表情は多々あるが、ちょっと悲しすぎて観るのがつらかった。 万引き家族にしろ、パラサイト…