街への鍵

ルース・レンデル、早川書房。さすが全体的にすばらしい。静かななかにも張りつめるサスペンス。骨髄移植のドナーになった主人公メアリをめぐる物語はよくできている(とくに乱暴者の元恋人からの贈り物以降)。一時的な浮浪者ローマンと、犬の散歩者ビーンについても。しかし、串刺し公の正体はちょっと……じゃありませんか?