ポゴレリチのスカルラッティ

ピアニストと言えば、ポゴレリチを忘れるわけにはいかない。「夜のガスパール」や「展覧会の絵」の完成度にも感心しきりだが、驚きの度合いで言えば、スカルラッティのCDが並はずれていた。

硬質で、明るくて、軽やかで、見事に粒のそろった水晶のような音の数々。それを裏打ちする技術と感性は、ちょっと計り知れません。