イタリアン・シューズ

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ヘニング・マンケル、東京創元社。新刊が出るとかならず読む作家だけれど、ヴァランダー・シリーズではない単独作品のこれは、うーむ、という感じでした。なぜこんなに「死」のことばかり書いているのか。作者が自分の癌を知るのはもっとずっと先なのに。それでも読ませるのはさすがですが。娘が父親の髪を切ってふたりで泣く場面はなかなか味わい深かった。