火葬人

ラジスラフ・フクス、松嶺社。この得体の知れない主人公。不気味なのに、惹きつけられる。ナチスに洗脳される葛藤すら表に出さず、当たりまえのように家族を殺す男。「……法律は、人びとを助けるためにある……」のことばの虚しさ。しかし最後はどういうことなのか。