カラヤンのアイーダ

まさに十数年ぶりに、全曲通して聴いた。CDをかけても、たいてい第1幕で終わっていたのです。ところが、いまさら言うまでもないことながら、2幕以降もじつにいい。オケはウィーンの洒脱もどこへやら、重く厚く轟いているし、第3幕のフレー二の歌唱も情感がこもってすばらしい。「声」を聴かせるイタリアオペラの正統からはややはずれているのかもしれないが、これはカラヤンの解釈もさることながら、ヴェルディの書法がそうなっているのでしょう。感服。