2019-06-05 フランク・オコナー短篇集 本 フランク・オコナー、岩波文庫。これは大きな拾い物だった。たいした事件は起きないのだが、じつに味わい深い。「ぼくのエディプス・コンプレクス」や「はじめての懺悔」の子供視点もいいし、「国賓」、「花輪」も秀逸。「ジャンボの妻」の疾走感と、「汽車の中で」の謎めいた雰囲気。「マイケルの妻」は謎めいた雰囲気+アイルランドの風景描写が見事。