あの子はもういない

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イ・ドゥオン、文藝春秋。途中までは謎もたっぷりでよかったが、韓国好きの自分でも、ラストはあんまりではなかろうかと思いました。残酷なほう、残酷なほうに作りすぎて、ちょっと現実味が……。ナ・ホンジンやパク・チャヌクの線をめざしているのかもしれないけれど。韓国のクライムフィクションでも、個人的には残酷シーンより、少し明るめのものか(ハイアセン、ブロック、etc.)、人間心理を掘り下げたもの(ウィンズロウ、ルヘイン、etc.)を読んでみたい。