偽りの楽園

トム・ロブ・スミス新潮文庫。リーダビリティはすごい。作家としてうまい。だけど読み終わって考えてみると、レオ三部作にはやはり届かないかな。母親の語りが3分の2くらいを占めるといういびつな作りは、あえてそうしたのかもしれないが。ルヘインの『シャッター・アイランド』的意欲作と見た。