真夜中の相棒

テリー・ホワイト、文春文庫。あえてホモセクシャルのほうに持っていかなくてもよかった気もするが、それを言ったらおしまいですか。この手の小説の予定調和的プロットをたどるのかと思いきや、意外な結末だった。元警官のサイモンも、マックやジョニーと同じように孤独を抱えているところがミソでしょう。
サイモンについて、次のような記述がある。

いってみれば、淋しさという点では彼も人後に落ちないのだ。(p. 360)