われらが背きし者

ジョン・ル・カレ岩波書店。出だしはなかなかいいし、ローラン・ギャロスフェデラーが登場するなど、面白いところもあるのだが、評価にちょっと困るような・・。前作『誰よりも狙われた男』のほうが引き締まっている印象かな。テクニカルな面でも、諜報部の下っ端のルークが「私」で、上司のヘクターが「僕」というのはどうなのだろう。いや、素直に愉しめばいいのですが。