ティーレマン+ドレスデン国立歌劇場管弦楽団@サントリーホール

ティーレマンに、ドレスデンに、ワグナー、ブルックナーとくれば、自分的にははずれようがないのだけれど、いくつか不満は残った。
トリスタンの前奏曲の出だしでは「これだ」と思ったが、「愛の死」に入るとアンサンブルが少々ばらけた感じ。ブル7も、第2、3楽章などでは作曲者がイメージしたとおり(か、それ以上)の音と思わせるところもあったが、全体としては劇的表現偏重で、こねくりまわしすぎではないか。平均点ははるかに超えるものの、金管の調子もいまひとつだったし(とくにホルン)、気持ちいいのと悪いのが同居した演奏会でした。