闇の奥

コンラッド、光文社。1ページ目の「薄黒い空気が凝って陰鬱な闇となり・・」からいきなり引きこまれる。既訳では、マーロウがどこで誰に何を話しているのかよくわからない個所もあったが、今回はそれもない。名訳です。脇役のロシア人や、クルツの婚約者も生きている。

ナイロビの蜂』に出てくるロービアーはなるほどクルツだったかもしれないといまごろになって思う。