なかなか暮れない夏の夕暮れ

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江國香織角川書店大島真寿美の文体が遊園地の乗り物だとすれば、こちらはロールスロイス。驚きや愉しさはないが、安心して身をまかせられる。

それにしても、稔は本ばかり読んでいるのに、なぜこうももてるのか。「チーズなら無難だから」といった女性のひと言から、こうも簡単にベッドインするものだろうか。ついでに言えば、挿入される翻訳小説があまりおもしろくなさそう(稔自身も読んだそばから内容を忘れている様子)。