帰省

半年ぶりに。錆びたシャッターが並ぶがらんとした商店街を、宅配便の車だけが行き交っている光景は、ほとんどSFのディストピア。数少ない新しい建物はみんなデイサービス。無人駅の切符販売機のパネルにはショウジョウバッタがとまっている。親や親戚のおばちゃんたちと話していると、そろそろ私にも聞かせていいと思うのか、知り合いや地域のどろどろした話がたくさん出てくるけれど、老人ギャグは相変わらずで(「ちいと痛いとこもないと、いつまでたっても死ねんけんな」)そこそこ楽しそうなのが救い。