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スティーヴン・キング文藝春秋。改変が大きなものであればあるほど「過去」が妨害してくるというアイデアが秀逸。上巻のクライマックスは「二十日鼠と人間」の演劇のエピソード。下巻に入るとややつまらなくなる(政治などのこむずかしいことを小説で読ませる技術は、ル・カレやルヘインのほうが上?)が、ラストは近年まれに見るすばらしさ。まさに小説を読む喜び。トリビアながら「欲求不満ちょこまか歩き」には笑った。