罪悪

フェルディナント・フォン・シーラッハ、東京創元社。この作家とは徹底して相性が悪いらしく、前作も本作も世評はきわめて高いのに、どこがいいのかさっぱりわからない。

これも最初の3篇があまりに不愉快だったのでもうやめようかと思ったが、せめて最後のひとつと思って読んだ「秘密」は面白かった。「清算」もまずまず。後半のほうができがよろしいんじゃないでしょうか(相性が悪い読者にとっては)。