ロイヤル・コンセルトヘボウ@サントリーホール

ヤンソンス指揮。ロッシーニウィリアム・テル」序曲、メンデルスゾーンのバイオリン協奏曲、アンコールにバッハの無伴奏パルティータ、ブラームス交響曲第4番、アンコールにハンガリー舞曲第5番と「アルルの女」。

このコンビでモーツァルトブルックナーマーラーも聴いてみたい。いつまでも聴いていたい演奏だった。なんと輝かしくまろやかな管、ふくよかで心地よい重みのある弦。ピチカートの数小節で陶然となる。

ただ、おそらく技術の卓越と解釈の精緻さゆえに、ブラームスの第1楽章などは、あまり聴き慣れない音が粒立って、作曲家の特異な交響曲書法がめだっていたと思う。ヤンソンスは初めて見たけれど、動作がマゼールにそっくり。あとバイオリン独奏のシャハム、こんなに動く人は見たことがない。指揮者から30センチぐらいのところで弾いてみたり。