黒竜江から来た警部

サイモン・ルイス、RHブックス+プラス。英語ができない中国の警官がイギリスでくり広げるドタバタ、といった先入観を持っていたが、意外にもダークでまっとうな筋立て。視点の切り替えもうまい。唯一惜しむらくは、主人公の警官のキャラクターが見えてこない。むしろ偶然の相棒となるディン・ミンのほうが、クリアに立ち上がっているような。