オーディオ復活

仕事中は音楽なしを旨としていたのだが、多少気分転換しないととうてい終わりそうにないものを引き受けたのを機に、大昔に使っていたオーディオ機器を引っぱり出して、職場に持ってきた。

かつ、昔のストックだけではつまらないので、いま出ているCDも買いはじめたのだが、まず格段にちがうのは、録音技術。これ、連続して買いつづけていたら、少しずつ向上していくからわからなかったのだろうけど、15年以上経ていきなり新しいのを聴いてみると、その向上ぶりに度肝を抜かれます。いわゆるアハ体験。うちのぼろオーディオでも、いまやオケの楽器の左右の配置だけでなく、ステージ上の奥行き、縦の配置までわかるほどですね。

それはさておき、比較的新しいCDで気に入っているのは、サイモン・ラトルベルリン・フィルマーラー。9番もいいけど(第2、3楽章など斬新)、5番のほうが「らしさ」が出ているような気がする。ことにスケルツォやロンドのリズム感がすばらしい。全体的にカラフルな(悪く言えばごった煮の)曲想が細部まで曇りなく表現されていて、随所ではっと眼が覚めます。それが目的だったり。