映画

JSA

パク・チャヌク監督、イ・ビョンホン、イ・ヨンエ、ソン・ガンホ、シン・ハギュン、キム・テウ。筋立ては非常にシンプル。役者はみなうまい。とくにソン・ガンホ。

奇跡

いままでに見た是枝監督作のなかで、いちばんぐっと来た。とりわけ、待ち望んだ瞬間に何も言わなかったお兄ちゃんに。哀愁すら感じさせる子供たちの演技。ラスト、今日は桜島の灰が積もらないとお兄ちゃんに言わせて、鹿児島で生きていく決意をさり気なく示…

海よりもまだ深く

是枝裕和監督。クライマックスは台風だが、たいしたクライマックスでもないような……。ダメ男とまわりの人々の日常を切り取った短篇小説のような作品。

海街diary/そして父になる

海街のほうは、これだけ美しい4姉妹がひとところに住んでいるというその点だけが、リアルさに欠ける。あとは映像の雰囲気もたいへんいい。そして父もよくできていると思うけれど、主人公の父親だけがちょっとステレオタイプか。いずれにせよ、2作とも、基礎…

許されざる者

クリント・イーストウッド、ジーン・ハックマン、モーガン・フリーマン。イーストウッドの映画はどうしてこう、いつも安心して見ていられるのだろう。構図? サウンド? あるいはもっと感情的なもの? ご本人が役柄としてかならず負けるわけではないことも再…

ブロークバック・マウンテン

噂どおり、ヒース・レジャーの演技が圧倒的。絵になる、とはこのこと。妻役もすばらしい。夫とジャックとの関係を知ってからの彼女の演技で、この映画から眼が離せなくなった。山の風景もじつに美しい(しかし、ロケはカナダだったのだとか)。最後の台詞、"…

グエムル

どうも漢江と怪物の縮尺が合っていない気がするのだが。漢江ってあんなに大きかっただろうか。話はまあ、こんなものか。韓国的、とも言うべきフレームワーク(人の顔の正面撮りとか)が見られる。

パーフェクト・ストーム

なぜ突然見たくなったのか。こういう話だろうと想像したとおりの話。ラストはちょっと意外だったけれども。

ブエノスアイレス/ブエノスアイレス摂氏零度

ワン・カーウァイ、トニー・レオン、レスリー・チャン。あえて粗い画質にしているのか。画面の切り替えや光の使い方など独特。物語は切なく、トニー・レオンが抜群にうまい。メーキングを見ると、ほとんど脚本も決まらないままブエノスアイレス入りし、レス…

ビューティフル・マインド

ロン・ハワード、ラッセル・クロウ。すばらしい。ラッセル・クロウの表情にいちいち説得力がある。ミステリー仕立てにもなっているし、授賞式の場面は感動的。

アイズ・ワイド・シャット

キューブリック、クルーズ、キッドマン。全篇に漂う「作り物」感がキューブリックらしいと言えばらしいけれど、これもなぜ撮りたかったのかなあ。『誰よりも狙われた男』以外に、F***で終わる映画を見つけられたことは収穫でしたが。

J・エドガー

イーストウッド、ディカプリオ、ワッツ。イーストウッドがなぜこの映画を撮ったのか、いまひとつわからない。

インビクタス 負けざる者たち

映画でこれほど泣いてしまうとは。マンデラが選手の名前を一人ひとり言うところで涙腺崩壊。この南アフリカのワールドカップ優勝にしても、3・11のあとの日本女子サッカーにしても、実力プラスアルファの力が働くときがあるのだと思う。

ダニエル・クレイグ007

ふと思い立って、ダニエル・クレイグになってからの007を見る。 『カジノ・ロワイヤル』。たとえばル・カレ原作の映画と比べたら、プロットなどなきに等しく(最後になぜ主人公ふたりが敵から解放されたのかという謎解きはあったものの)、ほとんどクレイ…

ヒアアフター

イーストウッド監督。さすがよくできている。マット・デイモンはこういう役もはまるのがすごい。マーカス少年もうまい。お伽噺のような終わり方。ジョージ(マット・デイモン)がディケンズ好きで、ロンドンを訪問した理由がディケンズの生家(思ったより小…