2019-11-21から1日間の記事一覧

葬儀を終えて

アガサ・クリスティー、早川書房。『そして誰もいなくなった』や『アクロイド』、『ナイル』など有名作品の陰に隠れて目立たないが、これは傑作。クリスティーの冷たい観察眼も愉しめるし、関係者を集めての大団円やトリックも含めて、じつに端整な仕上がり…

地の底の記憶

畠山丑雄、河出書房新社。英語の関係代名詞節のように、主節から話がどんどん離れてうしろにつながっていく。途中、着地点はまったく見えないが、最後にはきちんと着地。不思議な愉しい感覚を味わいました。